画家たちに愛された中世の街 ヴァンス その1
ヴァンスに来たら、旧市街に行きましょう。バスターミナルから歩いて5分。グラン・ジャルダン広場に出ます。近くには観光案内所があるので利用して、旅の計画のための情報を集めましょう。バスの時刻表やヴァンスだけでなく、近くの町のパンフレットもいろいろ手に入ります。広場では朝市が立つこともあり、夏にはイベント会場にもなります。地下が駐車場になっているので車で来ても安心です。通りにはカフェやサロン・ド・テなどがたくさんあり、地元の人たちがおしゃべりに花を咲かせています。早朝から開いている店MAISON PALANQUEで朝食を食べました。朝早くから焼いたパンが美味しいので、毎日通いたい店です。ヴァンス名物のクラクランもここで買えます。大きさは3種類。ナッツと蜂蜜の甘さが良くあってとても美味しいお菓子です。
旧市街の入り口は城門Porte du Peyraです。泉が湧き出ているのが見えます。ここに入る前におすすめなのが、城門を右に見て少し行ったところにあるフレーヌ広場です。展望広場になっていてマティスのロザリオ礼拝堂が正面の山の中腹に見えます。青い屋根と白い壁、金色に輝く十字が目立ちます。山の表情は、朝、昼、夕と光によって変化していき、いつ見ても飽きることがありません。絵のモチーフになったのも納得の風景です。
マティスに挨拶したら、旧市街の門をくぐりましょう。泉のそばにはお土産屋さん、レストラン、狭い道を進むと魚屋さんや八百屋さんもあります。最近増えたのがお惣菜やさんです。ベトナム料理や鶏の丸焼きがおすすめです。朝市が立つのは、クレマンソー広場。ここには市庁舎や大聖堂があります。シャガールのモザイクがあるのは、大聖堂の中の洗礼堂です。『モーゼの発見』を描いたものだそうです。
ここにあるレストラン・クレマンソーはピザやパスタが美味しいです。テラス席でゆっくり食事しながらマンウォッチングが楽しめます。他にもレストランはありますが、ここはカジュアルで入りやすいと思います。旧市街の中はとても狭いので30分あれば一周してしまいます。
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